使い慣れた自分のスマホで仕事する
~今こそ介護にBYOD~
訪問介護や居宅介護の現場でも、デジタル化、ICT化が年々進んでいます。
BYODとは、 Bring Your Own Device 「私的端末を持ち込む」という意味です。
それでは、ヘルパーさんも個人スマホを業務に活用して良いのでしょうか?
小規模事業所にとってBYODは、ICT化への第一歩として非常に現実的でコストを抑えた選択肢となり得ます。
厚生労働省の見解や、前向きにBYODを取り入れていくためのポイントをわかりやすく解説します。
◆ 厚労省の見解:ルールを決めて使えばOK ◆
厚生労働省は、「BYODは絶対にダメ」という立場ではありません。むしろ、きちんとルールを決めて安全に使うことができれば、使ってもよいとしています。
たとえば、次のような条件があると良いとされています。
- 管理者(事業所の責任者など)がルールを決めて、みんなに説明していること
- スマホにロックをかけたり、ウイルス対策をしたり、安全に使う準備ができていること
- 大切な情報をスマホ本体には残さず、インターネット上(クラウド)で管理すること
◆ BYODの主なメリット ◆
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- 新たに端末を購入する費用や、管理の手間を省くことができる
- 職員は普段使い慣れているスマホで仕事ができるため、スムーズに業務が進む
- 訪問先などの現場ですぐに記録ができる
◆ BYODで気をつけたいこと ◆
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- 大切な利用者様の個人情報の管理
- ウイルス感染
- 私用と業務用の境界線
「かんたんヘルパーさんR」は、大切な情報をスマホ本体には残さず、インターネット上で管理できる介護記録ソフトです。高齢ヘルパーさんでも簡単に操作できるので、みんなで安心して使える環境を整えることができます。
BYODは、費用を抑えながらICT化を進めるうえで、とても役立つ選択肢です。
まずは小さく始めてみて、職員と相談しながら少しずつ環境を整えてみてはいかがでしょうか。